はじめに
『山川草木』は、2010年からスタートした『花鳥風月』、『喜怒哀楽』、『春夏秋冬』に続く、並列四字熟語シリーズの第四弾目です。
作品集の内容は日本クリスチャン・ペンクラブのモットーである信仰体験の証しです。今回はそれに『信仰』、『希望』、『愛』をテーマにした作品も加えました。
どの作品も合評の関所を通過したもので、一つ一つに推敲の苦労がありました。
近年はますます活字離れが著しくなり、実際に「本」を手にして読書する人が減少していると聞きます。それ以上に、紙に文章を書く人も少なくなりました。 
ペンクラブは時代の風潮に敢えて逆らうつもりはありませんが、日本語を愛し、書くことを喜び、「福音」を伝える使命感に立って、イエス・キリストの恵みを綴ってきました。同時に、神のことば『聖書』が、二千年の風雪をものともせず、今なおますます世界中で必要とされ読まれ続けていることに不動の確信を置いてきました。

《書いたものは残る》のです。わずかな一葉が人の魂を癒すのを知っています。
『山川草木』はそうした文章力の不思議を信じる中から誕生しました。
                          2017年初夏 
                         日本クリスチャン・ペンクラブ代表 三浦喜代子