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まだ見えぬ芽吹きの中で   寄稿者 青梅

三月を迎えました。朝の空気にはまだ冬の名残があり、吐く息は白くほどけます。けれども、昼の光はどこかやわらぎ、日差しの角度が少しずつ変わっているのに気づきます。裏山の道を歩いても、草木はまだ沈黙の中にあり、春の姿ははっきりとは見えません。

それでも、季節は確かに前へ進んでいます。見えないところで土はゆるみ、芽は準備を重ねているのでしょう。人の目に触れる変化は乏しくとも、止まっているわけではありません。その歩みは、私たちの営みにも重なるように思われます。

仕事や家庭のことで心がせわしなくなる日々の中で、変化の手応えが感じられない時があります。祈っても状況がすぐに動かないとき、歩みが遅れているように思える夜もあります。しかし、人知れず整えられている時があることを、季節は黙って教えてくれます。

芽吹きの前の沈黙を抱えながらも、なお歩みを導いてくださる方がおられる。そのことを思い起こしつつ、今日の一歩をそっと踏み出したいと思います。目立たぬ変化の中にも、主の確かな備えがあると信じて。

2026年03月01日