平和の風を求めて    寄稿者    エルピス

日ごとに日が長くなり日差しが光を強め、風の強さ冷たさを越えて、春の歩みが進んでいる。厳寒の時には身を縮めていた花壇の花株が大きくなっている。梅花は終わり、早咲きの桜が咲き出している。弱国であろうが我が国は平和を保っている。戦争の戦場にはさらされていない。

ウクライナ戦争が始まって一年が来る。報道でその片鱗を見聞きするだけだから、知識や情報は氷山の一角にも満たないだろう。しかし、日々、忘れることはない。祈らない日はない。単純であるが、一日も早く停戦が成立し、ウクライナの地に攻撃が止むことを願っている。おそらくあの日以来、ウクライナの地に砲弾の飛んで来ない日はないのだろう。

この戦争に反対する人、賛成する人、それぞれに理由があるのだろう。深いところはわからない。歴史の細部も知らないが、最初に手を振り上げたほうが悪いに決まっている。暴力はいけないとは一番初めに教えられた戒めである。神様も「殺してはならない」と明言しておられる。それが守れないのが人間であるに違いないが、どんな理由があろうとも基本は基本、決して動かしてはならない。

世界の指導者たちは世界の平和を第一にしていただきたい。自国の利益を守ることも大事使命であろうが、他国へ武力で侵入することだけはやめていただきたい。理不尽なことが起こったら世界の指導者たちは当事者たちを呼んで、とことん説得してもらいたい。加害者も被害者も武器を下に置いて叡智の言葉に従ってもらいたい。最近は調停の場が設けられていないのではないか。平和を願う世界中の人たちが見守っている。背後から武器を渡し援助するだけでは決して平和は来ない。いたちごっこというものだろう。

80歳のバイデンさんが、戦禍の只中に飛び込んで行ったのはそれなりに快挙ではあった。万が一の死を覚悟してのことだったろう。これが真の停戦、真の平和につながりますようにと願わずにはいられない。真の和解のためにはすでにイエス・キリストの十字架の死がある。代価はとっくに払われている。この真理を携えた真の平和の使者はどこにいるのだろうか。両国の間に入っていただきたい。ウクライナに平和を!!

2023年02月22日