創世記七章

創世記第七章一節
主はノアに仰せられた。「あなたとあなたの全家族は箱舟にはいりなさい。あなたがこの時代にあって、私の前に正しいのを私が見たからである」

 神様は、悪が世に満ち、主を呼ぶ者がいないのを嘆き、天地を滅ぼすことにしましたが、ノアだけは救い出すことにし、洪水に耐えうる箱舟を造らせ、そこに避難させることにしました。

神様のお指図通りの箱舟が出来上がり、いよいよ天の水門が開かれ大洪水が起こる時、神様はノアに乗船を命じました。その時神様は、あなたとあなたの全家族は入りなさいと言われました。家族も、です。正しい人はノアだけですのに、神様はノアと奥さんと、セム、ハム、ヤペテの三人の息子とその妻たち、合計八名を救うことにしたのです。ノア以外の七名は、洪水の予言をどこまで本気に信じていたかわかりません。しかし全員一致して家長ノアに従ったのはみごとです。

  後代、神様が堕落のソドムとゴモラを滅ぼそうとした時、アブラハムの甥のロトは家族を説得しましたが、娘たちの婿たちはたわごとと思って嘲笑いました。しかたなくロトは妻と二人の娘の手を握って脱出しますが、妻は後ろを振り返ったばかりに塩の柱になってしまいました。

 ノア一族は全員救われますが、ロトの家族はそうはいきませんでした。
 救いと滅びのきわどい境目を見極め、救いに与る者にされたいものです。

2023年03月04日