朝の散歩に出ると、空気がひときわ澄んでいました。冷え込みの中、遠くの山並みや高層の建物が、思いがけないほど近くに見えます。世界が一度、洗い直されたような朝でした。
空気中の水分やちりが減ると、光は遮られにくくなります。曖昧だった輪郭は静かに姿を現し、これまで隠れていた線が浮かび上がります。見えなかったものが、実は確かにそこに在ったのだと気づかされる瞬間です。
ふと、自分の心も同じではないかと思いました。忙しさや不安に覆われると、大切なものは霞んでしまいます。しかし、立ち止まり、祈りの静けさに身を置くと、信仰の輪郭が再びはっきりしてくるのです。
「心の目が開かれるように」という祈り(エペソ人への手紙1:18)を思い起こします。澄んだ空気の朝のように、今日も与えられた光を素直に受け取り、確かな道を歩んでいきたいと思います。