霜柱(しもばしら)  寄稿者 青梅

朝の空気がきりりと冷える季節になりました。庭の片隅を歩くと、土の上に細い氷の柱が立っているのを見つけます。霜柱――冬の朝にだけ現れる、静かな自然の細工です。足で踏むとサクッと音を立てて崩れるのに、その一瞬までまっすぐに立っていたことが不思議に思えます。

この霜柱は、土の下にある水分が毛細管現象によって吸い上げられ、地表で凍ることで生まれます。つまり、見えないところで水が動いているのです。地上は凍りついていても、地下では生命の働きが止まってはいません。冬のあいだも、自然は春への準備を静かに進めているのですね。

わたしたちの歩みもまた、この霜柱のようなものかもしれません。心が凍えるような日々の中にも、見えないところで神の御手が働いておられる。信仰や希望は、外からは見えなくても、確かに根を張り、水を吸い上げています。目に見えぬその営みが、ある朝ふと光に照らされ、霜柱のように姿を現す時があるのです。

霜柱は日が昇ればたちまち溶けて消えてしまいます。けれども、その儚さこそが、神の造られた世界の真実を映しているように思います。見えないところで働く力が、私たちの命を支えている。
――「見えないものは永遠に続く」(Ⅱコリント4章18節)。
寒さの中でこそ、その御業を信じて歩みたいと思います。

2026年01月12日