春の光が裏山の斜面にやわらかく差し込み、冬の間は沈んでいた土の色が、少しずつ明るさを取り戻していました。足もとには、まだ小さな芽が点々と顔を出し、目立たぬまま季節の移ろいを知らせてくれます。
新しい年度が始まり、周囲でもそれぞれの歩みが動き出しているように感じられます。目に見える変化はどこかまぶしく、整った形に心が引かれていくのを覚えます。
芽吹いたばかりのものは、形も定まらず、頼りなく見えることがあります。自分の歩みもまた同じで、すぐに確かな実りを求めてしまう心に気づかされました。けれども、そのような時にも、見えないところで備えられているものがあるのかもしれません。
「あなたが行くところどこででも、あなたの神、主があなたとともにいるのだから。」(ヨシュア記1章9節)
この言葉を胸に、整わぬままの歩みであっても、そのまま委ねて進みたいと思います。新しい季節の中で与えられるものを、そっと受け取っていきたいのです。
