今年は甘夏の実がたくさんなった。
子どもが小さかった頃、実がなる木が庭に一本ほしくて、若木を植えた。
すぐにでも実をつけると思っていたのは間違いで、木が大きくなっても何の気配もなく、庭の片隅でどんどん枝だけを伸ばしていた。数年後、たった三個の実をつけたが、また静かに木だけが大きくなっていった。
何年たったころか、突然十以上の実をつけたのである。私は「初穂」といって、祈祷会で数人に喜びのおすそ分けをした。次は何時実をつけるかわからなかった。
ところがそれからは毎年、小さい実が付き、淘汰されて残った実が大きく色づいてくるようになったのである。以来、ママレード作りが冬の行事になった。
今年は壜を十五個買った。我が家のを作るときにどなたかに瓶詰する。友人に、親せきに、味見をしてもらう。糖尿病の方にも差しさわりないところを目指して、砂糖はぎりぎり控える。材料は甘夏ミカンと砂糖とレモン汁、ほんの少しの塩のみ。果汁とペクチンでほんのりトロリとなる。若い方は子供のおやつにぴったりとか。
神様ありがとう。教会では高齢者や一人暮らしの方が喜んでもらってくださる。私の元気のバロメーターでもある。ママレードおばさんは今年も元気だ。神様、ありがとう。
コリントの信徒への手紙一・3・6