草のひかりの中で   寄稿者 花守

年のはじめ、まだ庭の土が冷たく息をひそめている頃、フクジュソウは静かに顔を出します。黄金色の小さな花は、冬の名残の中で思いがけず目に入り、足を止めさせます。「元日草」とも呼ばれるこの花は、新しい年の始まりを告げるように、太陽の光を受けてそっと開きます。その姿を見ていると、季節は確かに前へ進んでいるのだと、胸の奥で確かめるような気持ちになります。

聖書には、「光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった」(ヨハネ1章5節・新改訳)とあります。フクジュソウの花を見つめながら、この言葉が静かに重なりました。地上の寒さや固さが残る中でも、光はすでに働いているのです。人の目には遅く感じられる時も、神の時は確かに進んでいるのだと思います。

一年の始まりは、希望と同時に不安も抱えやすいものです。けれども、土の下で準備されていた命が、決められた時に顔を出すように、わたしたちの歩みもまた、見えないところで支えられているのかもしれません。福と寿を名に宿すこの花は、順調な日々だけでなく、静かな忍耐の時も含めて、神の恵みの中に置かれていることを思い起こさせてくれます。

この一年も、強く咲こうとするのではなく、与えられた光に向かって、ただ開いていたいと思います。その小さな歩みの先に、主が備えてくださる時と恵みがあることを信じつつ。

2026年01月02日