詩篇を愛して その10  投稿者 希望の風(掲載日2006年12月)

詩篇第18篇 叫び求めれば、助け出してくださる神

主のしもべダビデによる。主が、彼のすべての敵の手、特にサウルの手から彼を救い出された日に、この歌のことばを主に歌った。

彼はこう言った
主、わが力。私は、あなたを慕います。
主はわが巌、わがとりで、わが救い主、身を避けるわが岩、わが神。
わが盾、わが救いの角、わがやぐら。
ほめたたえられる方、この主を呼び求めると、私は、敵から救われる。

死の綱は私を取り巻き、滅びの川は、私を恐れさせた。
よみの綱は私を取り囲み、死のわなは私に立ち向かった。
私は苦しみの中に主を呼び求め、助けを求めてわが神に叫んだ。
主はその宮で私の声を聞かれ、御前に助けを求めた私の叫びは、御耳に届いた。

主は、天を押し曲げて降りて来られた。暗やみをその足の下にして。
主は、ケルブに乗って飛び、風の翼に乗って飛びかけられた。

主は、いと高き所から御手を伸べて私を捕え、私を大水から引き上げられた。
主は私の強い敵と、私を憎む者とから私を救い出された。彼らは私より強かったから。

神、その道は完全。主のみことばは純粋。主はすべて彼に身を避ける者の盾。
まことに、主のほかにだれが神であろうか。
私たちの神を除いて、だれが岩であろうか。
この神こそ、私に力を帯びさせて私の道を完全にされる。
彼は私の足を雌鹿のようにし、私を高い所に立たせてくださる。
あなたは私を大またで歩かせます。私のくるぶしはよろけませんでした。

主は生きておられる。ほむべきかな。わが岩。
あがむべきかな。わが救いの神。
それゆえ、主よ。私は、国々の中であなたをほめたたえ、
あなたの御名を、ほめ歌います。

ダビデは旧約聖書中最大の英雄と言っていい。しかしその人生は波瀾万丈であった。平穏なときより危険と苦難のほうが多かったのではないか。百戦百勝の戦士であったが、どんなときもまず神の助けを求めた。危機一髪のところで救われたこともたびたびあった。ダビデはその一つ一つを思い出して神の真実を確かめ、感謝し、証している。

《主はわが巌、わがとりで、わが救い主、身を避けるわが岩
わが神。わが盾、わが救いの角、わがやぐら》
ダビデをまねて、感動と信仰を持って我が歌として告白するとき、心は燃え、勇み立つ。

《主は、天を押し曲げて降りて来られた》
経験者でなければ表現できない言い方ではないか。

《あなたは私を大またで歩かせます。私のくるぶしはよろけませんでした》
これも実にユニークな表現ではないか。才能で作った歌ではない。神の恵みの体験がダビデを天才的詩人にしたのだと思う。

2025年12月15日