ピレモンへの手紙 キリストの愛と赦しのサンプル  投稿者 希望の風(掲載日2006年7月)

牧会書簡とよばれる4つのうちの最後である。この手紙は他の3つとはまったく色合いが違って非常に私的である。パウロは親しい友ピレモンに、彼の奴隷オネシモの罪を赦し彼を受け入れて欲しいと懇願している。ピレモンはパウロによってキリストの救いに導かれたコロサイの人である。

オネシモはピレモンの奴隷であったが、盗みをしてローマに逃亡した。その彼が神さまの不思議な導きでパウロに出会い、回心した。パウロはオネシモを主人であるピレモンに送り返すに当ってこの手紙を書いたのだ。オネシモの負債は自分が償うから、赦してやってほしいとつよく訴えている。パウロは次のように書き綴っている。

『彼は、前にはあなたにとって役に立たない者でしたが、今は、あなたにとっても私にとっても、役に立つ者となっています。そのオネシモを、あなたのもとに送り返します。彼は私の心そのものです。もしあなたが私を親しい友と思うなら、私を迎えるように彼を迎えてやってください。もし彼があなたに対して損害をかけたか、負債を負っているのでしたら、その請求は私にしてください』

これを読んでいると、イエス・キリストが神様のみ前で、私のために弁護しているお姿が彷彿としてくる。かつて私は主人である神さまを足蹴にして罪の世ローマを闊歩していた。ところがイエス・キリストがわざわざ探しにきてくださって、私の罪の代わりに御自分の命を差し出して償い、無罪の者として神さまの元に送還してくださったのだ。

神さまの元には、私たち一人一人のために書き送られたイエスさまのこのような手紙が大切に保管されているのではないだろうか。やがて神様のみ前に立つとき、読み上げられるであろう。特に、次の一文が読まれたときは、泣き崩れるであろう。
『もはや奴隷としてではなく、奴隷以上の者、すなわち、愛する兄弟としてです。私を迎えるように彼を迎えてやってください』

2025年07月25日