先日来、世界文学の最高峰『カラマーゾフの兄弟』をいっしょに読みませんかと、《読破ツアー》と命名して呼びかけたところ、8名の方が意思表示をなさり、15日にはそれぞれテキストを手に4ヶ月の旅に出発しました。
その成りゆきを観戦しようと思う方も、また、隠れ参加者もおられるのではないかと勝手に想像をたくましくして、折々に旅日記の一部をご紹介していこうと思います。全員が無事に読破できたときは、拍手などいただけたら幸いです。
文庫本4冊は一見するだけではたいした量に思えませんが、本書と好一対にあるトルストイの『戦争と平和』も4冊です。ついでに、『罪と罰』と『アンナ・カレーニナ』は3冊です。他の作家で言えばユーゴーの『レ・ミゼラブル』、ロマン・ローランの『ジャン・クリストフ』が4冊です。これらが長編と言われる小説群なのでしょう。もっともショーロホフの『静かなドン』は8冊、デュマの『モンテ・クリスト伯』は7冊の超大作です。
さて、メンバーには個人個人に同じフォームの『旅日記』を配布しました(もちろん添付ファイルで)。そこにメモや感想をしたためて、返送してくることになっています。それをツアコンなる私が回覧用旅日記にひとまとめにして、それぞれに送ることにしました。
お互いに知らない同士ですが、書き込まれた文章を通して、なにかしら交流ができるでしょう。なによりも一つ書物を読んでいることが、親しみを生んでくれるでしょう。
最初の質問は、参加の動機と理由です。
若い日に読んだがよく分からなかった、熟年になってどんな読み方ができるか楽しみ。読み出したが途中で挫折した。一人ではとても読む気になれないが、仲間がいるならできそうだ、などなどでした。
ある方のピソードには驚きましたので、紹介します。
『数日前、本箱の中に8年前に買って読まずにしまってあった岩波文庫の「カラマーゾフの兄弟」を見つけました。そして一人じゃ4巻も読めないよなと思い、未練たらたら「燃えるゴミ」の袋に入れたところでした。
ところがブログを見てびっくり。捨てたはずの「カラマーゾフの兄弟」に足首を捕まれた感じでした。皆さんといっしょに読めるなんて、私はなんてラッキーなんでしょう。これがこのツアーに参加する私の動機です』
『旅日記』その1はこのへんで。