大作の再読へ   投稿者 希望の風(掲載日2006年8月)

久々にこのカテゴリーを開く。今年半年あまりの記事をたどってみた。新年に長田弘氏による『再読』と大江健三郎氏の『くりかえし読め』に大きなチャレンジを受け、トライしようと小さな思いを固めたが、ここまで実行できずにきた。

私にとってくり返し読めの筆頭は聖書だが、キリスト者として聖書を読むことは他の読書と同列にはできない。読書は怠っても平気でいられるが、聖書はそうはいかない。食事を抜いたままでは一日もいられないように、聖書あるいはみことばを飲食せずには一日も安穏としてはいられない。そのような霊的体質になっている。感謝なことに今年も聖書通読は6月で一回終了した。雑な読み方ではあるが、自分に課したノルマは一応達成である。
秋からは通読ではなく熟読、精読に入りたいと思っている。

ところで、いわゆる読書であるが、少しでもましな文章を書こうと志していることもあって、読書は娯楽と言うより、学びの色合いが強い。読書は書く力を養い、執筆体質をアップするためには不可欠なレッスンである。怠ってはいけないと言い聞かせている。

それでも、今年前半は娯楽性の強い読書に偏ってしまった。藤沢周平の世界を楽しみ、ついでに初めて宮部みゆきの時代物を開いた。宮部氏の江戸ものには、私の居住地の近くがたびたび登場するので非常な親近感を持って読んだ。

さて、である。そろそろ、新年の志を実行しなくてはならない。せめて一つくらいは手をつけないと気が収まらない、そんな思いに駆り立てられている。

せっかくだから『カラマーゾフの兄弟』にしようと決めた。理由は多々ある。
そこで、思いついたことがある。複数人でいっしょに読んだら楽しかろうと。一人では挫折するかもしれないとの不安が生んだ苦肉のアイデアであることに間違いないが。

どなたか、意志薄弱な小さき者と道ずれになってくださる優しいお方はおられませんか。時々雑談などし合えたらと、早くも依存心がささやいています。ちなみにこの際なので、岩波文庫4巻のうち一冊を買いました。新品で行こうと思っています。
お断りしておきますが、私は過去にこの偉大な作家について研究をしたこともなく、著作全部を読破したわけでもありません。若き日につまみ食いをした程度の貧弱な読者です。(続く)

2025年08月08日