三週間ほど前、母の体調にちょっとした異変を見つけました。本人はなんの苦痛も訴えないのです。自覚症状がないと言うことでしょう。すぐ、主治医に連絡し往診にきていただきました。先生は、特別に緊急事態ではないが、時期をみて検査設備のある病院に行ったらどうですか、紹介状を書きますからと勧めました。
病院ならこの地域で定評のある、今も私が定期検診を受けているB病院と決め、同行してもらう妹の都合もあって今日になりました。行きは長女が車で病院の玄関まで横付けにしてくれました。すぐ車いすに乗り移らせて、行動開始です。
B病院は予約制ですから、紹介状があり診察券があるとは言え、初診扱いです。待つのを覚悟してきたのですが、まあ、なんと言うことでしょう。診察室に入ったのは延々4時間
待ち続けたあとでした。その間に検査で廻ったのはレントゲンと尿検査だけ。血液検査は主治医が用意してくれていました。
若き医師はレントゲン写真を見ながら、この限りでは何もありません。しかし診断はこの先、まず超音波、その次は内視鏡検査ですと、例によっておきまりのメニューを提示してきました。一応予約をしました。
母は疲れ切って、もう検査は受けたくない、この年まで生きたのだから、それに、今、どこも苦しいところはないのだからと、割り切っています。それよりもお腹がすいたと、そのほうが辛いようです。妹と私は無言で顔を見合わせました。
待ちきれなくて病院の売店で買ったパンと飲み物を元気に食べた母は、帰宅してもまた昼食をほしがり、それもいただいて、ほっとしたようでした。たぶん、ずいぶん疲れたことでしょう。夕方、ちょっとのすきに部屋の中で横転してしまいました。老人に大病院は向かない、一大事でもなければ来るところではないとつくづく思ってしまいました。