静かな午後、コーヒーの香りに包まれて高齢者たちが語り合う哲学カフェの記事を読みました。「美しいと感じること」「なぜ恋をするのか」。答えの出にくい問いに、年を重ねた声が重なっていきます。
人生の後半に差しかかっても、人は問いを手放さないのだと思いました。むしろ、経験を経たからこそ、軽々しく結論づけず、相手の言葉に耳を傾ける余裕が生まれるのかもしれません。
聖書に「すべてのことには定まった時がある」(伝道者の書3章1節・新改訳)とあります。問いかけ、語り合う時もまた、神が備えてくださった大切な時なのでしょう。
正しさを競うのでなく、存在そのものを受けとめ合う場に、静かな力が宿ります。語ること、聴くこと。その交わりの中で、人はなお生かされ、今日を歩む勇気を新たにするのだと思いました。