ゆずの香りと年の終わり    寄稿者 軍畑

今日、近所の方からゆずをいただきました。手のひらにのせると、皮の張りとほどよい重みが伝わり、ほのかな香りが立ちました。その瞬間、ああ、冬至が近いのだと気づかされました。季節は、言葉を用いずに確かに時を告げてくれます。

冬至といえば、ゆず風呂です。湯気の中に広がる香りを思い浮かべると、今年も終わりへ向かっているのだと、胸の奥が静かになりました。慌ただしかった日々が、ひととき立ち止まるよう促されます。

一年を振り返ると、思うように進めなかったことや、悔いの残る場面もありました。信仰の歩みも、決して揺れのないものではありませんでした。それでも、ここまで守られてきた時間があったのも確かな事実です。

ゆずは小さく、目立たない実です。けれど寒い季節に、人の体と心を温めてくれます。今年もまた、神は必要なものを静かに備えてくださいました。その恵みに感謝しつつ、残りの時を歩んでいきたいと思います。

2025年12月19日