今日の秋は大きな秋  投稿者 希望の風(掲載日2006年10月)

大風、大雨のあとは空がいい。
予想通り今朝の空には、どなたも胸を広げて大きな呼吸をしながら晴れ晴れと見上げたのではないでしょうか。今日の秋は、小さな秋ではなくて、大きな大きな秋だなあと、どこを見回しても雲のかけらさえない青空に感嘆しました。

ところが、心の空にはうっすらと雲がかかっているのです。雲のかかる原因はひとつ、今日は血液検査の結果の出る日だからです。心配したつもりはないのに、昨日あたりから気になり出しました。

院内は土曜日のせいかいつもよりずっと人が少なく、先週来たばかりなのに受付の様子も変わっていました。いつもの表に担当医の名前が出ていません。どうなっているのだろうかと、気になりだして、待ち時間の読書が進みません。
名を呼ばれて、案内されたのがいつもの場所ではないので、これもまた不安を増しました。

おそるおそる入ってみれば、私の信頼するいつもの先生がおられるではありませんか。ほっとして思わず「どうして、こちらなのですか」などと、つまらぬ質問をしてしまいました。先生はニコニコしながら「ちょっと、都合で…」とそれでもやさしく答えてくださいました。「検査結果は、異常ありませんね。○○も、○○も、正常値の範囲内ですよ」と、あっさりと言われました。
とっさに、主よ、感謝します!と祈り、それから「「ああ、よかった!先生ありがとうございます」としっかりお礼を言いました。次回の予約をして早々に退出となりました。

外に出てみると、強い日差しが照りつけて暑いくらいです。空はますます青く、私の心の空も快晴となりました。異常なしといわれたせいか、体の芯に力が入ったようで、足も軽いのです。私って単純でいい加減だなあと苦笑しつつも、気分は上々です。

このところ、怠慢にしていたあの事、この事、いくつかの仕事が次々に浮かんできます。やる気が生まれています。早く帰って始めよう。

私をこんな気分にさせたのは今朝の大きな秋のせいでしょうか。検査結果のせいでしょうか。気まぐれな私のせいでしょうか。

夕方になって闇が下りると同時に、虫たちの競演がいつもより一段と賑々しく響き渡ります。土曜の宵なので、大きなコンサートがあるのかもしれません。折しも十六夜です。

2025年10月08日