ガラスの天井は高かった  投稿者 希望の風(掲載日2008年6月12日(木))

アメリカには、女性の昇進を阻む目に見えない障壁のことを表す『ガラスの天井』という言葉があるそうだ。(朝日朝刊6月11日社説から)

アメリカ史上初の女性大統領か、はたまた黒人大統領が誕生するかと、世界の注目を浴びたアメリカ大統領選挙、民主党の指名争いがついに決着した。クリントン女史が敗北を認めて座を降りていった。彼女は敗因を高いガラスの天井のせいにしたかったらしい。敗北の真相は知らないが、障壁の高さといえば、ことは違えどオバマ氏にとっても同じではいか。

女性も黒人もともに歴史では冷遇されてきた。冷遇どころではない、痛い目に遭わされてきた。その、悲劇のグループからトップリーダーが生まれることは、社会そのものが変ったことを意味すると思う。社会の進歩といえるだろう。外野席にいる者としては、女性にもなってもらいたいし、また黒人にもなってもらいたいと思う。しかしこのゆくえは、これからがほんとうの戦いだ。アメリカ社会がどのような選択をするのか、目を凝らしてみていきたいと思う。

話題は離れるが、『ガラスの天井』ということばに興味をそそられた。ひところまで、アメリカは日本の女性にとってはうらやましいほどの男女平等社会だと思っていた。レディー ファーストにため息をついたときもあった。しかし思ったほど女性が同等に扱われているわけではないと知って落胆した。性差の壁は日本だけではなかったのだ。

クリントン女史がその原因を『ガラスの天井』にしたのは、言訳に過ぎないのかも知れないが、しかし、女史はどこかで痛烈にそれを感じ、傷ついてもいたのだろう。それは男性にはわからないことだ。あの女史にしてそうなのかと、妙に納得し、ふと、自分の身辺を見まわしてしまう。女史とは比較にはならないが、至るところに高い『ガラスの天井』があるのだ。

クリントン女史は、ガラスの天井を打ち破ることはできなかったが、1800万の傷を付けることができたと言い放ったらしい。巧みな言い回しではないか。

高いガラスの天井を見上げて嘆いたりつぶやいたりしているばかりでは何も始まらない。本当の意味で、男女が理解しあい受け入れあって、お互いをかけがえのない存在として尊重し合えるためにはどうたらいいのだろう。常に意識を持っていきたい。神様は人を男と女に造られた。この奥義を探っていきたい。

2025年06月13日