老いはどこからやってくるのでしょう。老いはどこから始まるのでしょう。
そもそも、どこに自分の老いを感じ始めたでしょうか。身体的生理的現象にでしょうか。精神上の異変でしょうか。どちらが先だったでしょうか。
白髪が目立ってきたとか、皺はもちろんですが、老眼鏡を持つようになったとか、成人病のひとつに罹ってしまったとか、食べ物の嗜好が変わったとか、朝まで一眠りとはいかなくなったとか、徹夜ができなくなったとか、もっと、口には言えないドキッとするような現れを経験した…などなど。
精神上で言えば、根気がなくなった、以前は執着したことがどうでもよくなった、喜怒哀楽の感情が希薄になった、外出が億劫になった、煩雑な問題から遠のきたい、昔がなつかしい、忍びよる孤独感がある、何となく人恋しい…。
昨今考えてしまうことがあります。気力と体力の関係です。そんなこと考えもしなかったときは、今にして思えば両者のバランスは絶妙だったのです。
ある時期、私は自分には体力がある、だからかなりハードなことでもこなしていけるのだと思っていました。そして健康と体力をくださった神さまに感謝しました。
ところが、そうでもないらしいのです。体の中に思いがけない弱さがあるのに気がつきました。それでも人並みに仕事ができる。ああ、きっと気力があるんだ。私はもしかしら今までも体力ではなく気力で持ってきたのだと思い直しました。そして気力をくださった神さまに感謝したのです。
ところが昨今その頼みの綱である気力にもかげりを感じています。体力を引っ張りカバーする気力が弱くなったのです。気力と体力の釣り合っていないのです。綱引きを想像するとよくわかるのですが、力がつり合っているときが好ましいのです。どちらに引きずられてもバランスが崩れ、はてはころんでしまいます。
さあ、老いていくとは、体力と気力のどちらがどうなることなのでしょう。
引っ張り、引っ張られながら、やがて両者は縮小していくのでしょうが。今は時に、体力を振り絞り(あまり無理はしませんが)、気力を奮い立たせることもあるのです。
両者を切り離して考えるのがそもそも間違っている、表裏一体である、でしょうか。
皆さまはどのようにお感じになり、ご自分をどのようにコントロールなさっておられますか。お知恵があったらお聞かせください。