歌会始の歌から 再び少子化現象を思う 投稿者 希望の風(掲載日2006年1月13 日(金))

12日、皇居で開かれた新春恒例の歌会始の儀で朗詠された作品を、あらためて活字で拝見した。真っ先にぐっと胸に迫るものが2首あった。皇太子ご夫妻のお歌である。

   いとけなき吾子の笑まいにいやされつ 
           子らの安けき世をねがふなり

   輪の中のひとり笑へばまたひとり 
           幼なの笑ひひろがりてゆく
 
親の愛をうたった名歌を思い出す。万葉集の歌人、山上憶良の一首を知っておられる方は多いだろう。

銀も 金も玉も 何せんに 
まされる宝 子にしかめやも

親が子をいつくしむ思いは、貴賤貧富(こんな言い方は差別用語のにおいがするかもしれない)や時代を越えた美しいものだとあらためて思う。

そのいとしい子どもたちが生きにくくなっている。生まれにくくなっている。
生まない大人たち(個人的意志で)、生めない大人たち(身体的、状況的に)生ませない大人たち(社会的なある種の圧力)が少子化の原因を作っているとおもう。
政府は出産費用を無料にするための法律を考えているようだ。かねてから、まず何よりもそれが先決だと考えてきた。子どもの医療費も、せめて小学生の間は全額無料にしてほしい。
 
少子化の壁は幾重にも層をなして立ちはだかっている。一度に突き破ることはできないだろう。でも多方面から多数のアイデアを出していけば、不可能ではないだろう。

何よりも小さな命を愛する愛が、女性だけでなく男性にも、日本中に、世界中に満ちることを願う。

2025年01月13日