新約聖書5番目の本書から、時代はイエス・キリスト後に移ります。人となった神イエス・キリストは十字架の死と復活によって人類救済の偉業を成し遂げ、天に帰ります。もうこの地上には人間イエスはおられません。しかし、聖霊となった神(イエス・キリスト)はが、人の心の中にまで入り住み、弟子達を愛し、導きます。
聖霊の力によって、別人のようにりっぱになった弟子たちは、イエス・キリストの福音を携えてエルサレムから出て行き、ユダヤ、サマリヤ、さらに地の果てにまで伝え広めていきます。彼らは権力者の前でもひるむことなくイエス・キリストを伝え、奇跡も行って、ことばとわざにおいて、生前のイエス・キリストのようです。
彼らの働きを記したのがこの【使徒の働き】です。それはまた福音の足跡であり、聖霊の旅でもあります。
本書の初めは、12弟子のリーダー格であるペテロが都エルサレムで一大説教をし、その日一日だけで3000人もの人々が信者になった記事があります。最終章28章では、キリスト後に弟子になったパウロが、なんとローマ帝国のど真ん中で、福音を語っているのです。
その後の歴史はペテロもパウロも迫害のために殉教したと伝えています。ローマの皇帝たちはキリスト教を目の敵にし、なんとかして撲滅しようとやっきになりますが、キリスト教はますます勢いを増し、ついにコンスタンティヌス帝は自身が信仰を持ち、AD312年にはミラノ勅令が出されてキリスト教はローマ帝国の公認宗教となったのです。(これは新約聖書後の歴史の事実です。)聖霊のみわざとしか言いようがありません。
1章8節
しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなた方は力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。
28章30節
こうしてパウロは満二年の間、自費で借りた家に住み、たずねて来る人たちをみな迎えて、大胆に、少しも妨げられることなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教えた。