先ごろ、熱と咳がひどく、妻の運転する車で病院に行ったときの話です。
車から降りて、病院の玄関を入ろうとすると、玄関の前に、張り紙があり「風邪の症状の方は入館しないで、電話、インターフォンで連絡ください」と書かれていました。
ちょっと戸惑いが有りましたが、妻に連絡手続きを頼み、わたしは車に戻り、車の中で待機することにしたのです。
しばらくすると、妻が女性の看護師さんと伴に車に戻ってきました。
看護師さんを見たとき、思わずドキッとなりました。
コロナ騒ぎの時、テレビの中で、よく見かけた感染防護服を身につけていたからです。
そのとき、私の置かれている立場に気づき、緊張感がピークに達してくるのが解りました。
看護師さんはわたしのほうに近づき、車の窓越しから、検査の説明を始めました。
すると、不思議ですね、いままでの緊張が少しずつほどけてくるではありませんか。
きっと、防護服のイメージとは違う親近感のある語り口だったからかもしれません。
その語り口は検査の中にもありました。
検査が終わったころには、野外で、それも車の窓越しでの検査していることなどすっかり忘れているではありませんか。
また。検査結果は緊張感を安心感に変えました。
コロナとインフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、溶連菌など心配していた感染症はすべて陰性だったからです。
しばらくして、病院内に入り、医師の前で診察が始まり、咳止めと熱冷ましの薬、いわゆる普通の風邪の処方箋をいただき診察室を出ました
妻は処方箋の薬を貰うため院内の薬局へ行き、わたしは車に戻るため、病院の玄関に向かいました。
玄関を出るとき、チラッと玄関の張り紙が目に入りました。
すると、「風邪は万病のもと」と言うコトワザが頭に浮かんできたのです。
そして、思いました。
昔のように、「風邪だと甘く見ないで病院へ行きましょう」などと言っていた、牧歌的な時代には、もう、戻れないのでしょうね。