ひとりの記載漏れもなく    投稿者 希望の風(掲載日2006年2月22日(水))

このカテゴリーは、聖書66巻全巻を1巻ごとに大きく見回し、ワンポイントで私見する、聖書エッセイです。【希望の風】発見の旅でもあります。

エズラ記2章1節、64節
バビロンの王ネブカデネザルがバビロンに引いて行った捕囚の民で、その捕囚の身から解かれて上り、エルサレムとユダに戻り、めいめい自分の町に戻ったこの州の人々は次のとおりである。
会衆は合わせて42360人であった。

旧約聖書中第15番目のこの巻はわずか10章で成っている。
バビロンのネブカデネザルによって囚われの身となったイスラエル民族は、遠い異国で70年間も奴隷であった。

ところが栄華を誇ったバビロンがペルシャによって滅ぼされてしまった。支配者が変われば政策も変わる。初代の王クロスは国内の異国人を解放した。祖国へ戻りたい者は帰国してよいというのである。強制送還ではないらしい。
 
そこで、神にその霊を奮い立たされた人々はエルサレムにある主の宮を建てるために上っていこうと立ち上がった(1章5節)のである。

その人数が正確に数えられている。部族名と人数がおよそ80行、2頁に渡って累々と詳細に記載されている。おそらくひとりも漏れることなくていねいに正確に数えられたのだ。これは驚くべきことである。変哲もないカタカナと数字の行列でしかないが、ここには神の愛のメッセージが熱風となって吹き出している。

クロス王ならぬイエス・キリストは、罪の世に捕囚となっていた私たちを十字架という代価を支払って解放し、神の国への帰還をゆるしてくださった。十把ひとからげではなく、ひとりひとりを正確に覚え、天の住民台帳に登録してくださった。帰還するのに資格はいらない。神にその霊を奮い立たされた人はだれでも帰国できるのである。

すべての人にそのチャンスが与えられている。しかも無代価である。なんという偉大な恵みであろう。

新約聖書ヨハネによる福音書3章16節
『神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである』

2025年02月22日