クリスマスプレゼント  寄稿者 青梅

「夫婦げんかは犬も食わない。」と言うことわざがあります。
夫婦げんかは、原因が他愛もなく、すぐに収まるので他人が仲裁など、口を出さない方が懸命です。と言う意味だそうですが、なにかほのぼのとした暖かい夫婦関係を想像してしまいます。

同じ「けんか」でも離婚に繋がる夫婦げんかはどうでしょうか。
家庭の崩壊、親権争い、慰謝料請求などの言葉が連なり、さきの「犬も食わないけんか」とは逆になにか寒々とした夫婦関係をイメージしてしまうのです。
そこに、夫婦関係が完全に壊れたなどと聞くと、さすがの犬も食べたくても「食べられない」夫婦げんかとは言えないでしょうか。

でも、こんな「食べられない」けんかをする夫婦にも或るお方がいつも一緒にいて下さることをわたしは知っています。神さまを信じる信仰にわたしを導いて下さったイエス様です。
そのお方は夫婦になる前のふたりを生まれる前から知っており、ふたりがどのように生まれ、どのように育ち、結婚をして、どのようにこの地上を去って行くのかも知っています。
また、「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っている──それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。(エレミヤ 29:11)」と祝福のご計画をふたりに与えて下さったのです。

・・・でも、その計画を知ったふたりですが「わたしたち夫婦はもうダメです。どうやっても関係回復は不可能です。」と言うのです。すると、そのふたりを見て「それは人にはできないことです。しかし、神にはどんなことでもできます。(マタイ19:26)」と励まして下さるお方でもありました。

わたしたち夫婦は来年50年目の結婚生活を迎えます。
ふり返れば、「犬も食わないけんか」よりも「犬も食べられないけんか」を多くしてきた夫婦だと思います。
現に今年の春、わたしたち夫婦の関係に大きなくさびがうち込められました。
熟年離婚ならぬ、古希離婚をも覚悟をするようなくさびでしたが、ついさきごろ急転直下のごとく回復したではありませんか。
理由はわかりません。が、「犬も食べられない」けんかから「犬も食わぬ」けんかをする関係に回復したことは確かでした。
そして、その回復が、一足早いイエス様からのクリスマスプレゼントと知ったとき、祈りが生まれました。
「神さま、わたしたち夫婦の50年のすべてはあなたの恵みです。感謝します。アーメン」

2023年12月07日