9月の風速   寄稿者  付箋

日々の風から 9月の風速

秋雨前線の停滞で急に気温が下がり、涼しいを通り越
して肌寒い。半袖の腕を摩りながら羽織る物を探した
り長そでに着替えたり、一気にあわただしくなってき
た。体調も快適とは言えない。久しぶりに歯痛に襲わ
れ、歯科医に駆け込むことになった。

コロナ禍での開催には日本中を二分するほどの賛否両
論で沸騰したオリンピック・パラリンピックも、もう
終わった。関係者は多大なご苦労があったろうが、遠
くにいる者としてはひととき大きな夢を見せていただ
いたと喜んでいる。

気がつけば、政変が起こり、コロナ感染者数が減りつつある。カウントの仕方にはいろいろあるだろうがとにかく一番基準としてきた数が好転しているのは何よりの朗報である。ワクチンの接種が効果を表わしてきているのだろうか。長い間「先が見えない」と嘆き節ばかりが聞こえたが、「光が見え始めた」と言えるのはうれしい。手ごわいコロナはさらにどのように姿を変えて襲ってくるのか知らないけれど、せめてしばらくの間は緊張を解いてホッとしたいものだ。

9月は新しい季節を運ぶ役割を担っている。この一か月は世界を急速に変えていく。自然界だけでなく、地球上の隅々まで吹き込み、生活も心も変えていく。9月の風速、風力は大きい。そう思っている。爽やかな9月の風速、風力に吹かれて「光の方へ」導かれていきたい。

2021年09月08日