危険信号    寄稿者 ブルースカイ  

「無理しなくていいんだよ」と、声が聞こえました。厭なら「イヤ」と言えば良いからと、その声は低いけれど力強く厳然としながら、しかも何処か温かく深いものでした。

涙に暮れている時、「年月が解決しますよ。
神が貴女にふさわしい試練をくださったのです。やがて感謝に変えられますよ。嘆くことはありません。恵みの時です」

そんな言葉を何人かからいただきました。
本当にそうだと思いました。
その通りだと感じました。
頷きながら、彼女は悔いました。
どうして、問われるままに今の自分を隠すことなく話してしまったのかと。
余計につらく、傷む結果になったのは、自分の信仰の未熟さ故かと、自分を苛めもしました。でも釈然としない悲しみの上乗せみたいなものも貰ってしまいました。

そんな時に聞こえた声でした。「無理しなくていいんだよ」
そっと受け止めていただくだけで、頷いていただくだけで、あの時あんなに傷まなくてよかったのじゃないかしらと。

2021年08月01日