ワクチン接種の後に   寄稿者 色えんぴつ

コロナに翻弄された1年半、まだ以前の生活は遠くにある。
挨拶言葉は今や「ワクチンの予約とれたか」「接種は終わったか」である。

S子はパソコンは持っているが、予約のために操作することができない。電話で何回も挑戦することにした。1日目、朝から晩までかけまくったが全くつながらなかった。2日目、あんまり癪に障ったから電話のたびに正の字を書くことにした。42回記録したところでその日は終わった。3日目、なんと17回で予約センターにつながった。達成の喜びでそれまでの疲れが吹き飛んだという

私は近くのクリニックで受けることになった。あっけないくらい簡単に予約することができた。何の武勇談もなかった。

ワクチンを接種した。ではそのあとはどうなるか。マスクや三蜜もいらない、以前の生活に戻れるのか。そうではあるまい。「今までの慣れ親しんだ便利で快適な生活を享受しようとして、自然を破壊し続ける人間への警告」という人もいる。

神さまはこのような世の中の状態から何を学ばせようとしておられるのだろう。元の生活に戻ることがいいのか、それとも新しい生活を模索する時が来ているのか。接種が終わったら会いましょうと友人と話し合っている。

2021年06月07日