桜樹の緑陰を行く  寄稿者  緑風

今年の季節の足は速い。
桜花爛漫も夢のように過ぎ
今や葉桜の衣もあっさりと脱ぎ
桜樹は浅緑の葉を陽光に踊らせ
日に日に緑を深め、
たくましい青年の樹に姿変わりしていく。
青空を覆う桜樹の緑陰を慕って
細い小道を行っては戻り、
戻ってはまた行く。
葉群れの隙間から差しこむ光の矢、
吹きすぎる緑風をおもいっきり食む。

コロナは変身を重ねながらますます勢いづき、日本列島を嘗めつくしています。麗しい5月、楽しみに待ち受けていたGWも露と消えそうです。第3回目の『非常事態宣言』が明日にも発令さるとのことです。列車の旅、友との会食も三度目の封印です。もうすでに「欲しがりません、コロナが消えるまでは」の決意はできています。

近いところで創造の美を発見し、くさくさせずに、『ここも神のみくになれば』と、讃美歌を口ずさみながら薫風を楽しみたいと、背伸びをしているところです。

2021年04月23日