コロナ禍第4波とは  寄稿者  付箋

もういい加減にうんざりではないでしょうか。第4波
とは・・・。でも、投げ出すわけには行きません。そ
っぽを向いて無視するわけには行きません。それどこ
ろか目に力を入れてますます見張らなければなりませ
ん。昨今の感染状況はすさまじいばかりです。東京ば
かりにとらわれていましたが、なんと関西が、大阪が
、 一大事ではありませんか。それはそのまま東京のこ
と になりましょう。専門家は「第4波といって差し支
え ない」と断言されます。

少し前の「緊急事態宣言」が終わってすぐに名前が変
わって「まん延防止‥措置」が出され、息つく暇もあ りません。ワクチン接種も頑張っていますが、なにせ1億4000万人が相手です。一人一人の腕に針を突き刺すのです。考えるだけでも気が遠くなりそうです。ワクチンは全国でまだ100万人ほどで、人口の1%にも満たないのです。コロナ戦争に間に合うのでしょうか。他に勝利する方法はないのでしょうか。

カミユの「ペスト」では、ある日突然と言っていいほど、病魔は力を失って退却したとあります。人の力でも薬の力でもないのです。自然に・・・・としか言いようがない現象でした。もちろん小説ですが、実際もその類のようです。

今読書中の、中世は花の都フィレンツェのペストも、半年ほどで火が消えたように鎮まる様子が記されています。あの時代は病名さえつけられず、「黒穂病」と呼ばれるだけで確かな治療法が何一つあるわけではありませんでした。郊外の別荘へ、あるいは友人、知人宅へと、可能な人は移動し、そのままじっとしていただけです。それでもひと時が過ぎると収まったのです。くり返し波はあり、地域もあちらこちらと飛び火しましたが、いつの間にか消えてしまいました。本はそのように述べています。

このコロナ禍もいつか終わりが来るとはだれもが信じています。問題はその時期です。一日も早くとは、これもだれもが願う心情です。いつの間にか・・・・ではなく、今なら感染者数が全国的にゼロになり、それが続き、やがて公的発表はなくなる、そんな日を祈り願うばかりです。

『私たちはあなたを待ち望みます。
あなたが、これらすべてをなさるからです』
エレミヤ14・22

2021年04月15日