「再び卓球を」 寄稿者 すみれ

十年前まで近くの体育館で卓球をやっていたが右上腕部を骨折して手術。今も四センチのボルトが十二本入っている。

退院やリハビリが終了しても午後七時から九時までの卓球には行く気になれず、自然と仲間からも遠のき二度と卓球はやる事はできないものと思っていた。
それと夫の難病の介護のために多忙を極めていたので、運動をすることなど考えられないでいた。

体の不調があってもなかなか病院に行くこともできず、天国に見送った一ヵ月後にやっと婦人科に受診することができた。
手術を勧められ、決心して手術台に上った。術後効果はあったが、何のために痛い思いをしたのかと思うほど以前と同じ身体になってしまった。これでは運動は無理だと思えた。

再び受診すると女性医師が「人生楽しまなくては、気にしないでやりたいことをやるのよ、卓球いいじゃないですか」と励まされ、不自由な点はあるものの昨年十二月に卓球教室に入った。

講師は以前子供が小学生の頃卓球指導をしてくださった方でであった。四〇年前小学校の体育館で多くの父兄等と卓球をやっていたことを思い出した。
卓球教室は十回で終了、その後参加した方々と希望者だけのピンポンの名称で会が立ち上がった。

七名の少人数ではあるが午後五時から七時まで、月一度講師から指導を仰ぎ、卓球を楽しんでいる。

新型コロナウィルス禍の中で、市の運営の会館はすべて使用できずにいたが市民体育館は運営会社が〇〇事業団と言うことで解放されていた。
消毒、マスク、換気が徹底されており若干不安な面もあるが使用している。

当初マスクをしての運動は息苦しかったが慣れると平気な状態になっていた。
第三波自粛中でも二時間の運動で汗ビッショリになる。良い運動である。

「あなたには災難も降りかかることがなく
天幕には疾病も触れることがない。」
            詩編九一:一〇

私たちが神を信じ、神を避けどころとし、祈るとき必ず神様は守ってくださると信じて日々生きていくことが私たちキリスト者の道だと思う

必ずや今のこの大変さが晴れる時が来ることを信じて過ごしたいと思っている。

2021年03月12日