風に乗る  寄稿者  銀鈴

もう12月も半ばになる。たぶんあっという間にクリスマス礼拝の日、大晦日、新年元旦を迎えるのだろう。早すぎる。もう、追いかける体力も気力もない・・・。

ふと思う、衰えた足を引きずって息せき切らして後を追うことはないのだ。日々の風に乗ればいいのだ。そうだ、風に乗ればいいのだ。

過ぎた一日一日を振り返ると、どの日もどの日も神様の恵みであふれていた。感謝しなかった日は一日もない。いいことばかりがあったから感謝したのではない。足の痛い日も頭の痛い日も、胃の重たい日もあった。一日中床の中にいたい日もあった。計画したことが半分も進まない日もあった。自分に苛立つ日もあった。料理の出来栄えが今一つ気に入らない日もあった。

しかし、就寝前にベッドに腰掛けて祈る時、感謝のない日はなかった。『数えてみよ 主のめぐみ』とあるように、あとからあとから恵みが思い出されてくる。うれし涙が滲んでくる。

自力で追っていたのではなく、いつの間にか恵みの風に乗っていたのだ、主がひょいと抱えて乗せてくださったのだと気づかされる。気負うことはない。自然体でいいのだ。ほんとうになすべきことは主が教え、助け、完成してくださる。主の風に乗って、希望の風に乗って、明日に向かって羽ばたいていきたい。

2022年12月14日