中高年       寄稿者 そよかぜ  

そろそろコロナの勢いも弱りましたかねえと言いながら、5回目のワクチンの券が送られてきたという人も出てきた。
教会がリモート礼拝をしてくれたので大いに助かったという人もいれば、それに慣れて自分からリアル礼拝に参加するのがおっくうになったという人もいるとか。いずれも「老い」や「高齢化」の問題が底には流れている。

友人から新聞のコピーが送られてきた。
なんとA新聞に堂々と取り上げられた記事で、なぜクリスチャンは人口の1パーセントに満たないのかというテーマであった。キリスト教会の識者が集まって討論したらしい。

中にこんな発言があった。
中高年になると宗教への関心が強くなる人が多い。定年を前にして、人生の節目にあってこれでいいのかと考える人が出てくる。だが教会はそんな人に正面から向き合ってきただろうか。
これには考えさせられた。確かに教会には中高年が新来会者として来ていた。だが日本の教会はドイツ神学中心の説教が多いのではないかとの指摘がそこにあった。

だが私が一番驚いたのは、その新聞の発行年月日だった。なんと2001年だったのである。
今は2022年、なんと20年以上も前から、なぜ日本にはクリスチャンが少ないかと危機意識がもたれ、論じ合っていたのだ。
教会学校の衰退にも様々な意見があった。
教会も教会学校も青年会もますますにぎやかな教会もあるが、ひっそりしているところもあると聞く。立派な会堂とパイプオルガンを持つある教会は、今は礼拝をしていない。コロナが去って教会に人があふれることは、私たちの一番の願いである。

2022年10月26日