急げ急げ 冬が来るぞ   寄稿者  草枕 

この2,3日の寒さに、秋が消えてしまったと泣きべそをかきながら、押入れに身を突っ込んで冬物のケースを出し、とりあえず防寒支度をしました。秋っていつも、こうでしたかしら?

ところが天気予報では、消えたと思っていた秋が再びにっこり微笑んでくれそうです。秋以上に暑い日もある様ですが、夏さんまで来ることはないのです。申し訳ないけど、あなたは行くべきところへ行ってくださって結構です。

10月10日はスポーツの日として休日になっています。暑さ寒さの心配なしに戸外活動を楽しめる最適の時期なのでしょう。状況の許す方々は大いに秋を楽しんでください。

しかし、秋は短い。すでに視野に入ってきた冬将軍を忘れることはできません。とりあえず出した防寒具類はもっと点検して主役の座に就かせねばなりません。急げ急げ、冬が来るからです。

ついでながら所属する日本クリスチャン・ペンクラブで最近「雲」の主題で一文を書き合い、文集にまとめました。秋と言えば「雲」ではないでしょうか。さまざまな「雲」が集まりました。これから「オンライン合評会」を開きます。コロナ禍が教えてくれた新しい活動方法です。皆で楽しんでいます。

ふと見つけた「秋の雲」の句です。

見つめれば しきりに走る 秋の雲
砂の如き 雲流れゆく 朝の秋

2022年10月08日