生活のスタイルとリズム   寄稿者 道草

この数か月はほどよい緩やかな軽いリズムで日々を進めてきた。春から夏への移行期で、コロナも落ち着いていた。春を、初夏を楽しんだ。異常気象もあったけれど。

きつく錠をおろしていたドアーも少しずつ開けて、時に電車に乗り、会合を開き、友人たちとも旧交を温め楽しんだ。「もう、コロナは終わりにしたいわね。第7波なんて、来ないかもね。ワクチンがんばってるし」。

のうてんきなたわ言は一夜にして砕かれた。日本とは思えない銃声が響き、日本とは思えないコロナ感染数の驚異的な数字に愕然としている。最近は一日中、ひっきりなしに救急車のサイレンが鳴る。友人たちから、コロナに感染したとの報が来る。コロナがこんなに近くにまで来ているのだ、身が縮まる。熱中症?で体調を崩す知人がいる。

教会は再び、活動方法を検討している。第6波までに2回ほどほとんど完全にクローズし、オンラインを主にしたが、第7波の今回は少し緩やかにしている。オンラインは推奨する程度、決して無理はしないようにと添えながらも、分散してリアルに礼拝をしていくことになった。各自の選択に任される部分が大きい。高齢者はワクチンを4回接種していることもひとつの安心材料になっている。効果は不完全だということも承知しているが。

最近また生活様式を変えている。リズムも。今回はコロナのほかに暑さ対策が加わる。この急拡大で、外出は徒歩の範囲に限っている。公共の交通機関は使わない。気温の高くなる時間帯は家に籠っている。仕方がないではないか。陽の落ちかかった5時過ぎから、川べりを歩くことにした。世の中の状況や季節の動きとともに、一日24時間のところどころに付いているブレスやフェルマータの位置を変え、変調もしてみている。不都合だったら考えればいい。できるだけ軽やかにリズミカルに、貴重な今日という未踏の日に向かっていきたい。

2022年07月27日