オンラインで会いましょう! 寄稿者 付箋

コロナ第7波にうんざりする。ぶり返した暑さに辟易する。夏はこれからが本番だろう。ふつうなら梅雨明けは今頃のはずだ。ひところの猛暑日の連続はなんだったのだろう。

コロナはオミクロン株BA.5とやらに姿を変えて今までにない感染力で暴れまわっている。重症化しないとの専門家のご見解で、行政は行動制限をかけない。それをいいことに人はもう以前のようには恐れない。あちらこちらでイベントは盛んだし旅する人も多い。

さて、どうしたものだろう。自分の行動は自分で決めるしかない、自分で決めてくださいと言われているように思う。

コロナ以前によく集まった仲間たちと3年ぶりに会いましょうと下準備はしたけれど、急な拡大に戸惑い、中止することにした。しかし不完全燃焼である。

そこで、オンラインで集まることにした。幸い、皆さんそれぞれにスマホやPCを用いて集合できた。安否を問い合い、話に花が咲いた。もちろん実際とは違う。姿かたちにしても立体感がない。お顔と声だけが主役になる。しかし、メールより電話より100倍もいい、十分に意思疎通でき、2時間があっという間に過ぎた。

楽しかった。充実感に満たされた。これもいいではないか、やらないよりずっとましではないか。ふと、案ずるより産むがやすし、習うより慣れろではないかと、日ごろ軽く扱ってきたフレーズに笑われた気がした。

コロナが完全に終息しても、時には「オンラインで会いましょう」と呼びかけたい。オンライン活動は青年、壮年の方々だけのツールではない。むしろ、家に閉じこもりがちな高齢者にこそ似つかわしい。そんな勝手な理屈を並べて心を弾ませている。

2022年07月20日