「植物と共に」  寄稿者 野すみれ

「あら、蕾がついている? 嘘じゃないわよね」もう一度シャコバサボテンを見ると、たしかにピンク色の蕾がついているではないか(嬉しい!) 何故なら7年間花が咲かなかったので何度捨てようと思ったことか、それでも水やりだけはやっていたのだが、ついに蕾がついたのである。数日後真ピンクの花を咲かせてくれた。

「シャコバちゃんあなたはえらいわねえ」と思わず声をかけた。

毎年秋になるとシクラメンを求める。初春頃、花も終わり、葉だけになってしまい、水やりを欠かさずやっていても何時の間にか枯れてしまい、また秋になると買う。そんな繰り返しであった。ところが何と昨年シクラメンの茎から花が咲き(初めての経験に感動する)現在ピンク色の花が私の目を楽しませてくれている。そんな訳で昨年秋にはシクラメンを買わずに済んだ。

シャコバサボテンとシクラメンのこの出来事は凄いことであり、奇跡のことではないかと喜びの声をあげている。

我が家のリビングには種々の観葉植物やサボテン類等々、置いてある。それらの植物に時々声をかけたりしている。

その中の一つ「葉から芽(セイロンベンケイ)」がある。ご存知であろうか。葉をつまみピンで壁に止めたり、水に浮かべたりすると葉のまわりから芽が出て、ドンドン大きくなっていくのである。成長が早く、昨年夏に植木鉢に植えかえた。幹は今や広がり、私の腰のあたりまで成長している。花はまだ咲いたことはないが、真冬でも鮮やかな緑色の葉に和み、お気に入りの植物である。

このように植物が好きな私は同じものを殖やしては、友人や近所の方々に差し上げたりしている。今は「葉から芽」の成長が楽しみである。

『人にはできないことも、神にはできる。』 ルカによる福音書18章27節

2022年05月22日