とりなしの祈り  寄稿者 青梅

4月、イースターが近づいています。
復活の奇跡で思い出すのは、25年前の洗礼を受けたばかりのわたしの信仰です。
イエス様を救い主と信じ、新しく生まれ変われる喜びに満ちあふれていました。が、処女降誕や死者からの復活と言った奇跡の事実を、はたして確信を持って「アーメン」と告白していただろうかと問われると正直自信がありません。

でも、確信を持って「アーメン」と告白できるものがありました。
それは、妻をはじめ多くの方々の祈りに支えられて洗礼の時を迎えられたと言うことです。ですから、わたしが信仰に導かれた力の源は、周りの方々の「とりなしの祈り」によるものだと感謝しています。

また、聖書には、この「とりなしの祈り」の働きが多く示されています。とりわけ、わたしのなかで印象深いのは、ペテロが3回イエス様を知らないと言う箇所です。
イエス様は前もってペテロが3回裏切ることを知っていました。そんなペテロに対して「・・・、わたしはあなたのために、あなたの信仰がなくならないように祈りました。ですから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」(ルカ12:32)と言われました。まさに、ペテロに対するイエス様の「とりなしの祈り」です。その後、ペテロはイエス様のお言葉どおりイエス様を否むも、イエス様の愛によって立ち直り、初代教会のリーダとして用いられたのです。

イエス様の祈りは、ペテロの信仰を守りました、同じくこのイエス様の祈りは私にも向けられ、今も、わたしが信仰に繋がっている力の源であると信じています。

そして今、世界はこの「とりなしの祈り」が必要とされていると思いました。
メディアはロシアとウクライナの戦争を報じ、多くの人の戦死と悲惨な戦況を報じています。また、日本を含む欧米諸国とロシアの経済戦争が解決の道だとも報じています。はたして、何が真実なのか、また正解なのか解りません。

しかし、一つだけ確かなことがあります。まことの解決、和解のできるお方は神さまだけです。ですから、ロシアとウクライナの和解を求めて神さまに願い、祈ろうと思いました。

2022年04月05日