春風を運ぶ人たち  寄稿者 なぎさ

我が教会はコロナ禍始まって以来、政府から宣言が出るたびに、解除までの期間は礼拝ほか対面での諸活動はクローズし、オンライン配信のみにして今日にいたっている。とはいえ、オンラインの操作が苦手な人やごく近所の信徒たちは直接教会に出かけてもいいことにしている。突然の来会者もある。

私は教会のすぐそばに住んでいるので、昨今はリアルの集いに加わっている。遠方の兄姉には申し訳ないことだが。

今週の礼拝に中年の男性が参加した。新来者である。彼は地方の方であるが、この4月から東京勤務になり、家族を上げて上京するそうだ。以前からのちょっとした係わりから我が教会を信仰生活の拠点にすると決めたそうだ。3月末にはご夫人やお子さんたちと引っ越ししてくる。お住まいも教会の近くに決め、この日はその準備もあって上京したと話された。

目の覚めるような思いがした。このところ教会はひと気のない分寂しく、活気がない。そこへこの朗報である。なんという喜びだろう。若いお子様も交えてご家族4人が加わるのだ。4月が待たれる。そのころにはさしものコロナくんも退散するのでないだろうか。限りなくそう期待する。

ところが、さらに喜びが予告された。もうひとつのFamilyが加わるという。ここも4人家族である。二人のお子さんたちは大学生である。今までの教会では活発に奉仕してきた。我が教会でも力強い戦力なってくれるだろう。頼もしい限りである。聞くだけで元気が出てくる。彼らを「春風を運ぶ人たち」と親しく呼びたい。

主は思いがけないことをなさる。主は喜びを与えてくださる。耐え忍んでいるご自分の教会を決して忘れることはない。春風を吹き込んでくださる。歓喜のさくら吹雪を楽しみに待っている。

一方で、今日も、ウクライナでは戦況ますます過酷さを増している。一刻も早く停戦に持ち込めますように。これ以上恐ろしいことが起こりませんように。弱い人たちが苦難から救い出されますように。平和の主に祈ります。

2022年03月09日