事実と真実 寄稿者 青梅

流れが途絶え、不要になった自転車やタイヤなどが捨てられている川、まるで「ゴミ捨て場」のような川が近場にある。

大雪の日、その川が変貌した。
すべてを覆い隠した雪景色、新たに生まれた雪解けの流れ、一夜にして汚(けが)れの空間が聖(きよ)い空間に変えられたのだ。

だが、幻だと思った。
雪が消え去ると、もとの「ゴミ捨て場」に戻ることを知っているからだ。
救いも同じだと思う。
イエス様がわたしから消えたら、残るのは救われる前の古い自分しかないからだ。
ともに紛れもない厳粛な事実なのである。

だが、この事実のなかには、喜びの真実があることを忘れてはいけないと思う。
川に降った雪は融けて消え去ってしまうが、わたしに降った救いの雪は永遠に消え去ることがないイエス様であると言う真実を。
そして、この救いの雪は偶然に降ったのではなく、わたしの救いのため、神さまがわざわざ降らしてくださったことも忘れてはいけないと思った。

2022年02月12日